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FeRAMの無線給電センシングICへの採用事例
IoTセンサーの常識を覆す無線給電:国内唯一のFeRAMメーカーだからできる革新的IoTセンサーロギング
無線給電センシングICは、電池や配線が不要で、環境負荷を低減し、メンテナンスの手間が省けます。FeRAMを採用することで、給電が不安定な状況でもデータの欠損リスクを低減し、外部デバイスの電源変動の影響を抑え、安定した動作を実現します。
無線給電センシングICとは
センシングICは、温度、湿度、圧力、加速度など、各種センサーからのデータを処理しホストデバイスにデータを転送するICです。IoTセンサーノードとして、スマートホーム、スマートビル、ウェアラブル、医療、工場のライン管理、自動車、農業、物流など、幅広い分野で活用されています。近年では、環境への配慮とメンテナンスの容易さから、バッテリーを搭載しない無線給電センシングICの需要も高まっています。
無線給電センシングICは、バッテリーを搭載せず、無線リーダライターからの電波や環境発電の微弱な電力で高速に電源を起動し、センサーに給電してセンサーデータを取得、無線転送する点が特徴です。電池や配線が不要となり、環境にやさしく、経済的です。
FeRAM採用の利点
無線給電や環境発電では、給電が不安定な場合にセンサーデータが欠落する可能性があります。弊社のFeRAMは、書き込み時の消費電力がEEPROMやフラッシュメモリに比べて低いため、取得したセンサーデータをADCでデジタル変換し、FeRAMに書き込んでおくことで、通信環境が安定した際にまとめて無線で読み出すことも可能です。
また、外部デバイスの負荷変動によりICの電源低下が発生し、動作に影響する可能性があります。電源変動の影響を受けにくい電源制御回路や、単位面積あたりの容量の大きなオンチップのフェロキャパシタにより、安定した給電を行いIC動作への影響を防止します。
アナログフロントエンド(AFE)は、静電容量型、抵抗型、電圧型、電流型など、各センサーインターフェースに対応可能です。
用途
ビルメンテナンス、電柱や道路照明の保全、製造工場の工程管理、医薬品の温度管理、アルコールチェッカー、血糖値センサー、TPMSなどで利用可能です。