Applicationsアプリケーション
製造工場や小売業界でのバッテリーレス物品管理アプリ活用事例
バッテリーレスで実現する、メンテナンスフリーの物品管理革命
製造工場の部品管理や小売業界の在庫管理で、バッテリーレス物品管理アプリケーションが活用できます。物品管理によって、製造工場では部品の不足に速やかに対応でき、小売業界では欠品による機会損失を防ぐことが可能です。
目次
バッテリーレスの物品管理アプリケーションとは
物品管理を行うことで、対象物が所定の場所に置かれているかを把握し、必要な時に迅速に見つけることができ、作業の効率が向上し、時間と労力を節約することができます。また、物の残数を確認することで、在庫管理が適切に行われ、欠品による機会の損失や製造時に部品が不足することによる製造遅延などを防ぐことができます。
当社のバッテリーレスソリューション向けに開発されたFeRAM搭載RFID用
LSI (バッテリーレスLSI:MB97R8110)は、Keyマトリックス・スキャン回路を搭載しており、リーダライタ（R/W）からの無線電力のみでスイッチのON/OFFを検知できます。
スイッチのON/OFFの検知を行う事で実現するバッテリーレスの物品管理の活用事例をご紹介します。
バッテリーレス物品管理アプリケーションの活用例
1. 製造工場での部品管理
製造工場では、組み立てに必要な部品が棚に管理されており、棚から部品を取り出して組み立てを行っています。しかし、部品が適切に管理されていない場合、所定の場所に部品がないことがあります。その結果、部品を探す事による製造の遅延や部品欠品による製造ラインの停止といった問題が生じる可能性があります。
当社のLSI(MB97R8110)を使用する事で、バッテリーレスでの部品管理が実現できます。部品棚にスイッチを搭載した什器を設置し、当社のLSI(MB97R8110)とスイッチの接続を行います。部品が置かれていると搭載されたスイッチがONし、R/Wを用いてスイッチの状態を検出する事で、部品の在庫状況を把握する事が出来ます。棚に置かれたスイッチを搭載した什器はバッテリーレスであるため、電池交換などのメンテナンスが不要です。また無線通信を用いているため棚のロケーション変更にも即座に対応できるメリットがあります。
2. 小売店での在庫管理
人件費の高騰などにより小売店舗での省人化が進んでいます。店頭在庫が適切に補充されていない場合は、販売機会の損失や顧客満足度の低下につながります。在庫管理システムを導入しようとした場合、カメラを使った画像解析が考えられますが、大掛かりな工事、導入コスト、カメラの死角にならないような設置の必要性があり、導入の障壁となっています。当社のLSI(MB97R8110)を使用した在庫管理ケースを使う事で、大規模な設置工事が不要で在庫管理を実現する事が出来ます。
商品管理の什器に複数のスイッチを設置します。在庫の残数によってスイッチがONされる箇所が変化するため、当社のLSI(MB97R8110)を用いてスイッチのON/OFFを検出することで残数を把握できます。R/Wを使用して無線で電力供給を行うため、スイッチを搭載した什器はバッテリーレスで実現でき、電池交換などのメンテナンスが不要です。また無線通信を用いているためロケーション変更にも即座に対応できるメリットがあります。
小売店での在庫管理の動画
3. 工具の管理
現場での作業では、工具は欠かせないものですが、管理が適切に行われていない場合があります。工具を作業現場に置き忘れると、人的災害につながる可能性があり、適切な管理が必要とされます。工具箱内に工具がしっかりと収納されているかを確認することで、工具の置き忘れを防止できます。目視によるリストでの確認ではなく、システムで確認することで確認漏れのヒューマンエラーを防ぐことができます。
当社のLSI(MB97R8110)のKeyマトリックス・スキャン機能を使用することで、工具箱に工具が戻されたかどうかの確認できます。工具箱内に設置されたスイッチのON/OFFを検知することで、所定の場所に工具が収納されたことを確認でき、工具の置き忘れを防止できます。スイッチを搭載した工具箱はバッテリーレスで実現でき、電池交換などのメンテナンスが不要です。また無線通信を用いているため持ち運びなどを行って作業現場での確認を行うことができます。
工具の管理動画