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2025.2.28

EEPROMとは?仕組み・特徴・用途を徹底解説【エンジニア向け】

EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)の仕組みや特徴、用途を詳しく解説しています。マイクロコントローラやスマートカードなどへの応用、フラッシュメモリとの違い、書き換え回数の制限など、エンジニア向けに詳しく紹介します。

1. EEPROMとは?基本的な仕組みと特徴

EEPROMの定義と概要

EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)は、不揮発性メモリの一種であり、電気的にデータの書き換えや消去が可能です。電源を切ってもデータが消えないため、設定情報や小容量のデータの保存に利用されます。現在では、多くのマイクロコントローラや組み込みシステムで使用されています。

他の不揮発性メモリとの違い(フラッシュメモリ、EPROMなど)

EEPROMは、他の不揮発性メモリであるフラッシュメモリやEPROMと比較して、バイト単位での書き換えが可能である点が特徴です。フラッシュメモリはブロック単位での書き換えを行うため、大容量データの保存に適していますが、EEPROMは小容量データの頻繁な更新が求められる用途に向いています。

EEPROMのメリット・デメリット

EEPROMのメリットには、バイト単位での書き換えが可能な点や、電源を切ってもデータを保持できる点が挙げられます。一方で、書き換え回数に制限があり、一般的には100万回程度とされています。また、書き込み速度がフラッシュメモリと比べて遅いこともデメリットの一つです。

2. EEPROMの構造と動作原理

フローティングゲート技術とは

EEPROMは、フローティングゲートMOSFETを用いた技術で動作します。フローティングゲートとは、トランジスタのゲート電極に絶縁された状態で配置された領域のことで、電子を蓄積することでデータの記録・保持が可能になります。

データの書き込み・消去の仕組み

EEPROMでは、電圧をかけることでフローティングゲートへ電子を注入し、データを「1」または「0」として記録します。消去時には、逆の電圧をかけて電子を放出することで元の状態に戻します。このプロセスにより、書き換えが可能になります。

書き換え回数の制限と耐久性

EEPROMの書き換え回数には上限があり、一般的には100万回程度とされています。頻繁な書き換えが必要な場合、耐久性の観点からFRAM(FeRAM)などの代替技術を検討することが推奨されます。

3. EEPROMの主な用途と活用事例

マイクロコントローラでのEEPROM活用

多くのマイクロコントローラにはEEPROMが内蔵されており、設定情報やキャリブレーションデータの保存に使用されます。例えば、AVRやPICなどのマイコンでは、小容量のEEPROMを利用して電源喪失後も必要な情報を保持できます。

スマートカードや自動車電子制御システムへの応用

EEPROMは、スマートカードや自動車のECU(エンジン制御ユニット)などにも使用されています。スマートカードでは、ユーザー認証情報の保存に、ECUではエンジンやトランスミッションの制御データの保持に利用されています。

産業機器やIoTデバイスにおけるEEPROMの役割

産業機器やIoTデバイスでは、動作ログやセンサーデータを保存するためにEEPROMが活用されています。特に、小容量のデータを頻繁に更新する用途に適しており、リアルタイムクロックや各種センサーと組み合わせて使用されることが多いです。

4. まとめ

EEPROMの重要性と今後の展望

EEPROMは、小容量データの保存と頻繁な書き換えが求められる用途に適した不揮発性メモリです。近年では、フラッシュメモリの進化によりその役割が減少しているものの、特定の用途では依然として重要な役割を果たしています。

他の不揮発性メモリとの選択基準

フラッシュメモリやFRAMなど、他の不揮発性メモリと比較して、用途に応じた適切な選択が求められます。バイト単位での書き換えが必要な場合はEEPROMが適しており、大容量データの保存にはフラッシュメモリ、書き換え回数が必要であればFRAMが有利です。

エンジニアがEEPROMを活用する際のポイント

EEPROMを活用する際には、書き換え回数の上限やデータ保持の信頼性を考慮する必要があります。また、必要に応じてウェアレベリング技術を導入することで、書き換え寿命を延ばす工夫も可能です。

EEPROMは、今後も特定の用途で活用され続ける重要な技術であり、適切な使い方を理解することがエンジニアにとって重要です。