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Applicationsアプリケーション

FeRAMのEVチャージャーでの採用事例

FeRAMの高速書き込みや高書き換え耐性によって、停電や瞬停発生時でもEVに充電された電力を正確に記録し、ユーザへの適切な課金を実現します。また電圧変動や周波数変動などの様々なイレギュラーなイベントのロギングも可能となります。

EVチャージャーにおけるFeRAMの利用例

EV Chargerは電力グリッドからの給電を受け、AC電力をEVのバッテリに供給するACチャージャーとACから変換されたDC電力をバッテリーに供給するDC急速チャージャーがあり、FeRAMはそのどちらにも使用可能です。FeRAMは停電や瞬停発生時でもEVに充電された電力を正確に記録し、ユーザへの適切な課金を実現します。更に電圧変動や周波数変動といったイレギュラーなイベントのロギングにより、問題の要因特定に貢献します。

ブロック図 (DCチャージャーの例)

電力メーターユニットでのFeRAM利用のメリット

FeRAMは高速な書き込みと高い書き換え耐性を有しており、高頻度でロギングを行うことが可能です。高頻度でロギングを行うことで、停電や瞬停発生時でも正確な電力の記録が可能になります。

ロギング頻度が低い場合

以下の例では9回の区間に分けてEVに供給した電力を測定し、不揮発性メモリにロギングしています。

3回瞬停が発生していますが、ロギング頻度が低いため、電力が一旦ゼロに落ちていている緑色の部分は電力の記録が正しく行われていません。

ロギング頻度が高い場合

以下の例ではより高い頻度、例えば100msecに一度、不揮発性メモリにロギングしています。

3回瞬停が発生していますが、ロギング頻度が高いため、電力の記録が正しく行われます。

100msごとにロギングした場合の各不揮発メモリの耐用年数

FeRAM (MS85R4M2TA)EEPROM (M95M01)NOR FLASH (W20Q10RL)
100年以上27時間2.7時間

FeRAM利用のメリット

– 停電や瞬停発生時でもEVに充電された電力を正確に記録し、ユーザへの適切な課金を実現します。

– 電圧変動や周波数変動といったイレギュラーなイベントのロギングにより、問題の要因特定に貢献します。

推奨製品

MB85RS2MTA

インターフェース: SPI
容量: 2Mbit
電圧範囲: 1.8V to 3.6V
動作速度: 33MHz
動作温度: -40°C to 85°C
パッケージ: SOP8

備考: 電力メーターユニットと制御ユニットの両方での利用推奨

MB85RS256B

インターフェース: SPI
容量: 256Kbit
電圧範囲: 2.7V to 3.6V
動作速度: 33MHz
動作温度: -40°C to 85°C
パッケージ: SOP8

備考: 電力メーターユニットでの利用推奨

MB85RS64

インターフェース: SPI
容量: 64Kbit
電圧範囲: 2.7V to 3.6V
動作速度: 20MHz
動作温度: -40°C to 85°C
パッケージ: SOP8

備考: 電力メーターユニットでの利用推奨