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FeRAMの無停電電源装置(UPS)での採用事例
シームレスな電力供給:
停電時も途切れない安心をFeRAMで実現
無停電電源装置(UPS)におけるFeRAM活用事例を紹介します。電圧波形ロギングによるシームレスな電力供給、異常検知、バッテリー長寿命化を実現し、UPSの信頼性向上に貢献します。
目次
無停電電源装置(UPS)におけるFeRAMの活用方法

UPSは停電が発生した場合、バッテリーからのDC電圧を必要な振幅と周波数のAC電圧に変換することにより継続的な電源供給を保証します。
FeRAMはAC電圧波形を常時記録することにより、停電発生時における、電力グリッドからの電力供給からバッテリーの電力供給へのシームレスな電力供給を可能にします。また周波数変動や電圧変動といったイレギュラーなイベントのログ記録により、その要因の特定に貢献します。
更にFeRAMはバッテリーの充放電回数や状態のロギングによりバッテリーの長寿命化や安全な稼働に貢献します。
ブロック図 (UPSの例)

無停電電源装置(UPS)におけるFeRAM利用のメリット
- AC2サイクル分(約40 msec)の電圧データをFeRAMに常時記録することが可能であり、電圧低下が開始してから完全にゼロになるまでの間の詳細の電圧波形の記録が可能です。

- FeRAMによって記録できる詳細の電圧波形を利用することで、AC電源からUPSへ移行時にシームレスな電圧波形継続を可能にします。

40ミリ秒ごとにデータロギングを行う場合の各メモリの耐用期間
FeRAM (MS85R4M2TA) | EEPROM (M95M01) | NOR FLASH (W20Q10RL) |
More than 100 years | 10 hours | 1 hour |
FeRAM利用のメリット
– AC電圧波形を常時記録することにより、停電発生時における、電力グリッドからの電力供給からバッテリーの電力供給へのシームレスな電力供給を可能にします。
– 周波数変動や電圧変動といったイレギュラーなイベントのログ記録により、その要因の特定に貢献します。
– バッテリーの充放電回数や状態のロギングによりバッテリーの長寿命化や安全な稼働に貢献します。
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