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Applicationsアプリケーション

FeRAMの計測器(温調器)への採用事例

ミリ秒単位の温度管理を可能に:
FeRAMによる高速データ書き込みと長寿命化の実現

半導体、電気機器、成型機などの製造ラインに利用される温度調節器(温調器)は、製造工程の緻密な温度コントロールによる製品の良品率、信頼性、生産性の向上のための重要な役割を担っています。FeRAMの優れた特性は温調器にも大きく役立ちます。

温度調節器(温調器)の役割

温調器は、成型機などの温度コントロールの中でセンサーから得られた現在の測定温度が目標温度を比較し、その偏差に応じて演算を行い、補正する装置です。

温調器は現在値と目標値が一致するように制御しますので、できるだけ速く目標値に到達することが必要です。また、装置の故障が起きた場合、復旧後装置に適切な処理するため、炉内などの温度変化状況がリアルに記録する必要あります。

温調器へのFeRAM搭載事例

 FeRAMが採用されている事例では、元々利用していたEEPROMの性能不足によるトラブルが原因でFeRAM搭載の検討を開始頂いたものがあります。書き換え耐性においては、FeRAMとSRAMが要求を満たしていましたが、障害によりシステム電圧が失われた際でもFeRAMの場合はバッテリのバックアップが不要というメリットがあり、FeRAMの採用が決まっています。

不測の障害でも迅速に復旧

温調器はシステム電圧が完全に失われる前に温度センサーから得られた炉内温度データを高速にFeRAMに退避することにより、システム復帰後迅速な生産再開に役立ちます。

ミリ秒単位のログデータも記録可能な高書き換え耐性

成型機などに原材料を投入し、高精度の温度変化によって補正しながら、各種コントロールします。これらの温度変化情報はミリ秒単位でメモリにログデータとして、残す必要があります。不揮発性メモリに対し、高速書込みだけでなく、書換耐性も求められます。最新技術で作っているFeRAMは最大100兆回の書き換え耐性を保証できるようになりました。

FeRAMの採用により製品の精度、寿命などの信頼性が向上し、またバッテリやキャパシタを使用するための周辺回路の削減につながり、シンプルの回路構成でお客様の開発コスト低減にも寄与しています。

まとめ

温調器において、FeRAMは高速書込み、高書換耐性により、お客様は瞬低瞬断対策が簡単に構築することだけでなく、高精度のデータをリアルタイムに取得することで、ものづくりに貢献することができます。

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